筋肉の構造・そして疲労に関して
今回は、症例というより筋肉にたいして解剖学、生理学を復習した事をまとめていきます。
「体ってよくできてるな〜〜〜」と私はまた感じました! 読んでくださった方が1ミリでもそう感じて頂けたら嬉しいです!
筋肉の種類
随意筋と不随意筋の2種類に分かれます。
・随意筋
見たまんま、自分で意思をもって動かせる筋肉の事です!
1番想像しやすい筋肉なのではないでしょうか。 力こぶ筋や腹筋、太ももの筋肉などがそうですね!
外から見える所は大概が、随意筋です! 骨格筋とも言います。
・不随意筋
こちらは自分の意思では動かせない筋肉の事です!
ちょっと意識しにくいと思います。 ざっくり「内臓の筋肉」と考えてもらえれば大丈夫です!
口から食べたものが、なぜがお尻から出てくる、、 それは
内臓の筋肉がえっちらおっちらと食べたものをお尻に向かって動かしてくれているからなんです!
「心臓って内臓だよね〜!」
その通りです。 この心臓ってやつは、内臓なのにも関わらず、随意筋に似たような特徴がある特殊なやつなのです。
今回は、あまり説明はしません! 「心臓って特殊なんだな〜」でOKです!
見慣れない、単語ばかりですが、「ふ〜ん 心臓も含めると3種類あるんだ」でOKです!
骨格筋を分解して見てみよう!
この図は、分かるようになるとすごいわかりやすい図なんですよね! ですが、初めてだとなんのこっちゃよくわからないと思います。
もう少し、分からないように説明しますね笑
筋原繊維
↓
筋繊維
↓
筋繊維束(筋繊維が集まって)
↓
骨格筋(筋繊維束が集まって)
という構造をしています! 学校で例えてみますね!
生徒
↓
班
↓
クラス(班が集まって)
↓
学年(クラスが集まって)
という感じです! 筋肉で例えるよりわかりやすいかな〜と思います笑
ここで余談ですが、筋肉痛と肉離れ(筋挫傷)の違いについてです! 結論「程度の問題で起こっていることは一緒!」です。
どう言うことかというと。 筋肉痛にしろ、肉離れにしろ、筋がちぎれているんです!
筋繊維が数本ちぎれる → 筋肉痛
筋繊維束が何本もちぎれる → 肉離れ(筋挫傷)
生徒が数人風邪を引く → 単なる病欠
クラスの半分が風邪を引く → 学級閉鎖
みたいな形で、起きている事は一緒なのです!
骨格筋の種類
ここまで、
「随意筋と不随意筋があるよね!」
「随意筋は骨格筋とも言うんだね」
「骨格筋は学校の学年みたいな構造になってるんだね」
まで、説明させて頂きました。 ここからはさらに、その骨格筋の種類
・速筋(白筋)
・遅筋(赤筋)
を説明していきます!
まず、ざっくりと
「短距離走が得意」な速筋くん!
「長距離走が得意」な遅筋くん!
(どちらも得意の心筋くんがいますが、今回は説明はしません。)
がいます。
・速筋(白筋)
疲れやすくて、太い
ミオグロビンが少ないので、白い
瞬発力のある運動に適している
・遅筋(赤筋)
疲れにくくて、細い
ミオグロビンが多いので、赤い
持久力のある運動に適している
姿勢を維持するのに適している
※ミオグロビンとは、酸素と仲の良いタンパク質で、筋肉に対して多くの酸素を渡せる機能があります。
なので、ミオグロビンがたくさんあると持久力が高くなります。
筋肉の疲労ってどういう状態?
【結論】
長時間の反復刺激によって、筋肉の収縮力が弱くなる事をいう。
もっと簡単にいうと
運動を続けていると、筋肉を動かすガソリンがなくなってガス欠になる。
です。
ガス欠になるんなら、ガソリン(エネルギー)を補充すればいいじゃん! その通りなんです!
筋肉へのエネルギーの渡し方
①クレアチンリン酸とADP(アデノシン二リン酸)からATPの生成
②クエン酸回路と電子伝達系によるATPの生産
③無酸素的な解糖によるATPの生産
ここまで、読んで頂いてありがとうございます! まだどこにも行かないで!
もう少しだけ、頑張って頂ければ、すごく簡単に説明しますので、、
上の3つのエネルギーの補給の仕方があるので、1つずつ説明していきます!
①クレアチンリン酸とADP(アデノシン二リン酸)からATPの生成
クレアチンリン酸 = 筋肉内に元々ある
ADP(アデノシン二リン酸) = ATPを分解した後の代謝物
これをこの2つを筋肉内で、合成する事で再度、ATPを作り出して
筋肉を動かして行く、この反応は非常に早くされる。
高強度の運動を支え、10秒ほどは運動を持続できる。
②クエン酸回路と電子伝達系によるATPの生産
このATPの生産には、酸素が必要になってきます! 要は呼吸です!
クエン酸回路がまず体の中にある栄養(炭水化物・脂質・タンパク質)を使 って
「NADH・FADH2」を作ります。(これを覚える必要は1ミリもないです。)
クエン酸回路が作ってくれた「NADH・FADH2」はエネルギーもりもりの物質で、
この物質を筋肉に運んでくれるのが、電子伝達系!
「NADH・FADH2」からATPを作って、筋肉を動かしている!
③無酸素的な解糖によるATPの生産
酸素を必要としない、ATPの生産の仕方です!
グルコース(筋肉、肝臓、血液内)を筋肉内で分解して、ATPを作り出します。
この解糖系は素早くATPを作り出せるが、長時間は行えない。
短時間の高強度の運動で利用される。
この過程は、エネルギーの生産効率が悪いのと、なんやかんやで筋肉が酸性に傾く事で
筋肉に疲労が溜まりやすい
もう次で最後です! これをすごく簡単にいうと
すごく簡単に言うと。。
①クレアチンリン酸とADP(アデノシン二リン酸)からATPの生成
筋肉に元々あるエネルギーを使って、素早く・機敏に・パワフルに動けるよ!
でも持って、十数秒だけど、、
②クエン酸回路と電子伝達系によるATPの生産
酸素を使って、筋肉にエネルギーを運び続けるよ! まぁまぁな運動なら、このやり方で運動し続けられる!
けど、凄くハァハァするくらいにキツイ運動だと、エネルギーが足りなくなっちゃう、、
③無酸素的な解糖によるATPの生産
酸素を使わずに、素早く・機敏にパワフルに動けるよ!
でも筋肉が酸性に傾いちゃうから、疲れやすいし、動きにくくなっちゃう、、
このエネルギーも持って十数秒、、
しかも酸素を使う時より、効率は悪いんだ、、
です!
終わり
ここまで、読んでくださってありがとうございます!
次に運動する時に、「今、あの仕組みが働いてるんだな〜」「体もがんばってくれてるんだな〜」と感じれると、きついトレーニングも
あと少しだけ踏ん張れるかも、、
その一助になれれば嬉しいです!
読んでくださってありがとうございました! yell鍼灸治療院はあなたの「これをしたい」「ああなりたい」を応援しています!