5つの肩関節

こんにちは! yell鍼灸治療院の斉藤です!

今回は肩について書いていきたいと思います。

肩は、人体の中でも1番動く関節です!この「動く」と言うのは「不安定」とも言えます。

動く = 不安定
動かない = 安定

鍼灸施術・マッサージは、肩関節を「動く」方向に持っていくのに、非常に有効な手段です!

それは同時に、不安定性を招くことにもなります。
じゃあ実際に、何がどう不安定になっていくのかも、考えないといけません。

その確認としての、ブログになります。
肩関節の構造に興味のある方へ、理解の1つなれれば嬉しいです!

thanks Visible Body

ざっくり5つを解説

まず、ざっくり5つの肩関節を解説していきます!
各関節が担当している動いです!

肩甲上腕関節ーー横バンザイ、前にならえ、などを担当
第2肩関節ーー横バンザイの時の摩擦を軽減する(正確には、骨があるわけではない)
肩鎖関節ーー横バンザイ、前ならえ、肩甲骨の外スライド、内スライド
胸鎖関節ーー腕を前に伸ばす、肩甲骨の下スライド、上スライド
肩甲胸郭関節ーー肩甲骨の左右上下のスライド

です!

肩甲上腕関節(先輩)

人体で、1番可動域のある関節。

球関節(きゅうかんせつ)に分類されている。
肩甲骨関節窩(お皿)と上腕骨頭(球)で構成されている。

thanks Visible Body

みんながイメージする肩関節!って関節です。

あげる、下げる、ねじる、様々な方向に動かす事ができる関節。

冒頭でも書いたように、動かせる=不安定です。
人体で1番動かせる! と言うことは

人体で1番=脱臼しやすい関節です。

(2020年時点で、脱臼の全体の45%が肩甲上腕関節の脱臼となっています。)
(出典 こちら

第2肩関節

簡単に言うと、「スキマ」です。

肩甲上腕関節の上の「スキマ」が第2肩関節
(いや、スキマに関節って名前をつけるなよ、、)

私もそう思います。

第2肩関節
そこにあるクッション材(肩峰下滑液包)

thanks Visible Body

【役割】
骨と骨がぶつからないようにする
肩甲上腕関節がスムーズに動くようにする

「ぶつからないようにする」と言うのは、人体の構造的にぶつかりやすい場所だよ!って事でもあります。

そして、ぶつかりすぎて痛くなる事を「インピンジメント症候群」と言います!
・ぶつかってまっせ〜
・挟み込まれてまっせ〜
という意味です。

それが起こりやすのが第2肩関節です。

肩鎖関節

簡単にいうと、肩関節の天井です!

腕の骨(上腕骨)とは繋がっておらず、イメージ的には、この天井があることで肩がすっぽ抜けず、良い位置で運動してくれる。

thanks Visible Body

「肩甲骨」と「鎖骨」を繋げる関節なので、肩甲骨の動きに大きく関わってきます。
そして、天井の役割を果たしているのですが、天井として突き上げの衝撃を受け止めるには、ほっそい繋がりしかないので、ここも脱臼しやすい関節です!

胸鎖関節

胴体と繋がっている唯一の関節。

thanks Visible Body

極論、この鎖骨の部分をガッシーと掴んで、バリバリ〜っと引っこ抜いたとしたら、腕ごと全部胴体から取れます!

そして、この胸鎖関節は、骨と骨の距離が近くないですか?

他の、肩関節に比べて、非常に安定している関節です。
「安定している」という事は「動きが少ない」という事でもあります。

しかし、動きが少ないこの関節の動きが悪くなると、肩は動きにくくなるので、やはりチェックポイントです!

肩甲胸郭関節(後輩)

簡単にいうと、マウスパッドとマウスのような関節です!

thanks Visible Body

胸郭がマウスパッド、肩甲骨がマウス

のような関係です。 その二つの間には筋肉が何層もあります。

マウスがツルツルと、マウスパッドの上を滑ってくれると非常に操作しやすいですよね!
逆に、何かが引っかかっていたり、変にベタベタして滑りが悪いと、マウスが使いにくいですよね。

そんなイメージを持って頂けると嬉しいです。

この肩甲胸郭関節は、肩甲上腕関節との「肩甲上腕リズム」を作る関節です。
平たく言うと、
肩甲上腕関節先輩「おい! 肩甲胸郭! 俺の動きについて来い!」
肩甲胸郭後輩「はい! 先輩!頑張ってついていきます!」

って感じです。ちなみにこの時の動きは2:1です。
先輩の動きの半分しか、後輩はついていけません。

そのリズムが崩れると、非常に先輩の動きを阻害してしまいます。

まとめ

ここまで読んでくださってありがとうございます!

今回は、5つ肩関節について書いてきました。
一言で「肩が痛い」と言っても関節だけでもこれだけのチェックポイント、痛みやすい部分や痛みが発生する原因があります。

この中で、どのポイントがその患者さんにとってのクリティカルな原因なのかは、検査などで判断していきます。

そんな肩関節について、少しでも理解が深まれば嬉しいです!

yell鍼灸治療院は、あなたの健康と笑顔とハッピーを超応援します!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA